2008年12月19日金曜日

朝があるということ

みなさん、お元気ですか?
日本では寒さも厳しくなってきたころだと思います。
ドミニカではクリスマスムードで街が騒がしくなってきました。
しかし、そんな中またもや悲しい事件が起きました。
しかも身近なところで。
先日、首都サントドミンゴで私たち協力隊が宿泊・活動施設として使用している隊員連絡所が拳銃強盗に襲われる事件がありました。
ついに、日本人の施設が襲われるという事態に、私たち隊員も動揺している状況です。


今日、その場に居合わせた隊員たちが泣きながら命だけは大切にしようと僕らへ声をかけてくれ、その状況を事細かに説明してくれました。
本当に恐ろしい夜だったそうです。


午前4時ごろ、1階玄関付近の3発の銃声と警備員の悲鳴によって目を覚ました隊員たちは突然の恐怖におびえながら施錠を確認、一部屋に集まりドアの前にタンスを移動、荷物を重ね、息をひそめて朝を迎えたそうです。全員2階にいたことがせめてもの救いだったのかもしれません。
警備員の拳銃が目的だったらしく、残念なことに隊員とも親しかった警備の方は犯人の発砲により亡くなられました。

「殺されるかもしれない」

と、その場にいた全員が感じ、警察、職員到着まで震えていたそうです。

しかし、人が亡くなっている以上、救われたとは口にできませんでしたが、少なくとも隊員の命が助かったことは不幸中の幸いだったと思います。
それが本音です。

治安の悪化を肌で感じる事件となりました。
居合わせた隊員たちは精神的なショックが大きく、日本へ一時帰国が決定しました。
他人事ではなく、今、私も夜が怖くて部屋の施錠確認をしてからではないと眠れません。

これほど、今ほど朝を迎える幸せを感じたことはありません。
命だけは、命だけは必ずもって帰ると心に誓いました。

久しぶりの日記なのに、悲しい話題ばかりでごめんなさい。今年、もう一回くらい更新できたらと思います。

2008年10月28日火曜日

命の大切さ

今回も久々の更新です。
早め早めにと思うのですが…。ごめんなさい。
まず最初に、先週の出来事から。
先週金曜日、学区の見回りがあり、午前中に3時間、午後3時間歩いて学区を回りました。私の勤務先は貧困層と言われている住民がほとんどです。
初めて子どもたちの住む家々を回ったのですが、ジャングルのようなところでした。
水や電気が届いているとは思えず、心配しましたが、行く先々で子どもが声をかけてくれて、話をするうちに子どもたちの生活を垣間見ることができました。女の子は小さい子の世話をして、男の子は出稼ぎへ。
みんな生き生きしています。みんなたくましいなぁ!
子どもたちの強さを感じる一日でした。

しかし、平和な日々ばかりではありません。
今日朝10時半に勤務先では子どもたちが下校になりました。
いつものように雨が降っているわけでもなく、とても不思議だったのですが、確かに朝から住民の人たちの出入りが多く、慌しそうにしていました。
子どもたちの下校後、職員も帰宅するよう指示があったので理由を聞きました。
すると、昨晩9時半ごろ学区内で発砲事件があったとのこと。
現場は学校から徒歩5分の場所で、毎日通るところです。
状況としては、若者が昨晩何かの理由で騒いでいて、ある男性がその騒ぎを止めようとしていた時のことだったそうです。警官が駆けつけ威嚇発砲し、その仲介していた男性が「なぜ発砲するんだ?」と警官に尋ねたところ、警官がその男性を射殺したとのことだった。
その男性は僕の職場の子どもの保護者でした。とても働き者でまじめな方だったそうです。
今朝、住民は警察に対し発砲理由を説明するよう要求。デモが起こる可能性があり、緊急下校となりました。
最近、ようやく仕事らしい仕事ができるようになりつつあり、休み時間に子どもとも遊ぶことができるようになって、彼らとの距離が縮まったと思っていた矢先の出来事でした。
そんな平和な生活を打ち崩すかのような事件だったため、悲しくてなりません。

JICA安全対策管理の方の話だと、警察も常に身の危険を感じているそうです。だから、警察の発砲による死亡事件がここ近年増加しているとか。しかし、それは人の命を奪う理由にはなりません。

この国の方々が、自分で考え、正しく行動できるようになるためにも教育の力が必要なのだと思う。平和に、安全に世界中の人々が暮らせるようになるためには、時間はかかるけれど一人ひとりの意識に訴えかける活動を続けていくことが大事なのだと思う。

2008年9月28日日曜日

久々の更新。

皆様、お元気でしょうか。
やはり、いまだにスペイン語の方は落ち込む日々です。
でも、落ち込んでばかりいられません。
早く覚えるために少しでも会話しながら勉強して毎日を過ごしています。
あまりブログでドミニカでの生活についてお伝えしていませんでした。
なので、ここでちょっと私の一日を紹介したいと思います。
毎朝6時半くらいに起きて、朝食準備。
朝食はパンにサラミをはさんだサンド、とびきり甘いコーヒー(Dueñaが入れてくれたやつ)です。
7時半に家をでて、タクシーで出勤(日本円で約400円前後)。
職場には安全な交通機関がないので。。
学校では、授業始まる前にお祈りがあります。
みんなカトリックなんで。なぜか、僕も一緒にお祈りしてます。
授業では、僕が観察して気づいた点、改善すべき点を先生に伝えます。
これまた、山ほどあるんでちょっとずつ。
・・・とは言っても、言葉が出てこないんで手紙です。
山ほど言いたい事はあるけど、山ほど言えないのが本音です。
12時になったら、すぐ昼休み。僕は教務主任の先生宅で昼食。
教務主任宅の18歳のお手伝いさんの作る料理は最高です。
このお手伝いさんってとこも日本とは違いますよね。
休み時間が2時間あるんでゆっくり昼寝。
1時半くらいにコーヒーをだしてくれるんで、それで目を覚まして学校へ。
もちろんブラックをお願いしています。
午後2時からまた授業観察をします。午前中と同じようにいろいろなクラスを観察します。
5時半まで授業があり、その後タクシーで帰宅します。
帰宅後は日によってサルサ教室に行ったり、ギター弾いたり。家族とおしゃべりしたりもするかな。
サルサはとても楽しいです。
食事は、サンティアゴにきてから日本のときと変わらず自炊をしています。
一時期体調をくずしてしまったので。。。
最近はトマトソースにはまってます。
野菜料理が多いかなー。
おかげさまで体調はかなり良くなりました。
夜十時くらいにシャワー(水しか出ません)浴びて就寝。
このシャワーがどうしても慣れません。いくら熱帯といっても、僕の住む住宅の水は冷たいんです。
僕の一日はこんな感じでーす。

次に近況報告。
先週、大西洋に面するPuerto Plataへ行きました。
カリブ海とは違い、これまたきれいなところでした。
ドミニカ共和国には至る所にplaya(海水浴場とでも言いましょうか)があります。
前回のカリブ海とはまた違う海の色でした。
美しいです。
キレイです。
海はいいもんです。心癒されます。


海を見てると、日本にいる頃のことを考えてしまいます。
学校のこと。
学級の子どものこと。
家族のこと。


いろいろ考えてたら、日本人について物申されたことを思い出しました。


「日本人は働きすぎだ」とドミニカ人はよく言います。


僕から言わせると「あなたたちは働かなさ過ぎです。」って言いたいところですが、


彼らが言うのも最もです。
ここにくると・・・日本人がとても急いで生きてるような気がしてならないんですよね。
日常のとても大切なことを見落としているような気さえします。




この間、学校の子が校庭に実ってたグァナバナっていう果物をもいでもってきてくれました。
正直、あまり美味いとは言い難かったんですが、せっかく持ってきてくれたので「美味い美味い!」って言って食べてたら、その子は小さなグァナバナの実を指差して、
「あれがもっと熟したらまた先生んとこに持っていってあげるよ」
って言ってくれたんですよね。すごく嬉しそうに。

よく考えたら、その木は学校のものなのに、その子は自分の木だといわんばかりにその実をずっと見張っています。
でも、なんか、言葉では言い表せないものを感じるんです。
なんで、僕はこんなに嬉しいんだろうって。

このドミニカ共和国で、一つでも何かを残せるように毎日を大切に生きていこうと思いました。
今回はちょっと長くなってしまいました。
ってことで、次回は早めに更新しようと思います。

それでは・・・
Hasta luego.

2008年8月30日土曜日

落ち込む日々


タイトルどおり・・・落ち込んでます。

それは「言葉の壁」です。

語学学校で学び、まぁなんとか生活はしていけるかなーなんて思ってました。


現実は・・・そんなに甘くはありませんでした。

確かに生活はしていくことはできます。

でも正直、言葉ができないと仕事にはなりません。

生まれて初めて「伝わらない辛さ」に直面しています。


伝わらないということがどれほどストレスか。。

伝えれないってどれほど自分が嫌になってしまうか。。

ただ、こういった環境がなければ乗り越える術を見つけることができないことも確かです。

今は我慢。

そう自分に言い聞かせる毎日です。


先日、職場の用務士のドミニカ女性が陽気に話しかけてくれました。

家族の話になり、日本の家族の話をして彼女の家族の話を聞いていたのですが、

どうやら彼女のご兄弟は先月強盗にあい、拳銃で撃たれ亡くなったということでした。

私の住むサンティアゴでのことです。

悲しい現実があったにもかかわらず、彼女は強く生きているように思えました。
良くはないとは思いつつも、その話を聞いて今命があることに感謝している自分がいました。
自分でなくて・・ということではなくて、こういった環境にいる自分を改めて認識したと言う意味で。。。
辛いってのは、生きてるから辛いって思えるんですね。
そう考えると、辛いってのは有難いものかもしれません。


とりあえず、あがいてみようと思います。

しばらく長いスランプ・・・というか辛い時期になりそうですが、がんばります。


ではでは☆

2008年7月30日水曜日

カリブ海




久しぶりに休みがとれたので海に行ってきました。


ついに。


ついにカリブ海デビュー。 語学訓練を終え、ちょっとした息抜き。


・・・とは言っても息抜きには贅沢なほどホントに綺麗な海。


嘘でしょ?って思うくらいに透き通ってます。


生まれて初めてこんな綺麗な海を見ました。


そして・・・泳ぎました!!




幸せだなぁって心から思いました。




綺麗な景色(ものでも同じですが)を見ると幸せな気分になるんですね。


言葉にできないくらい心が高揚していました。


この日のために水中で撮影できるカメラをもって水中撮影。


この感動は言葉では伝えきれないため、写真をみて少しでも伝わればと思います。


日本では夏休みでしょうか。


みんなにも見せてあげたいです。


写真で申し訳ないですが、伝わってくれたら嬉しいなぁ。


    ではまた☆

2008年7月18日金曜日

ドミニカの生活

ドミニカ共和国では、断水・停電が日常的。
そして、写真のようにお風呂(シャワー・・・といっていいのでしょうか。。。)には水をためておく桶があります。そして、やはり暑い。だからいつもシャワーは水。
まぁ、お湯なんかでるところはどこにもないですが。

次の写真(三枚目)は首都の様子です。
実は、もっときれいなところもあるのですが、
現地の人々の生活の様子を載せたいと思って。。

スリ、強盗がとても多いと言われています。
仲間も何人かやられているようです。
でも、とてもにぎやかな街。
街中で音楽が爆音で流れています。
深夜まで。。これまた近所迷惑ではないんですよねー。

ドミニカの人々は本当に音楽を愛していて、みんなニコニコ。
いつも踊ってる・・といっても過言ではありません。


次の写真は語学学校。
先生たちもすごくいい方ばかり。今のところ人間関係に恵まれているので今後がとても不安です。。
再来週はいよいよ着任式。サンティアゴへ旅立つときです。
今のうちに語学レベルを高めなければ・・・。

最後に夕食の写真。
美味しそうでしょ?
ドミニカでは米をよく食べます。
しかし、米といっても日本で食べるような感じではありません。


来月からは定期的にネットができそうです。
たくさん更新できたらいいなぁ。

それでは☆










2008年6月26日木曜日

きびしい現実

先日、ついにドミニカ共和国到着。
あいにくの天気の中、まず宿泊先へ。
到着早々、異様な光景が目に飛び込んでくる。。。
入口、窓に張り巡らされた鉄格子。厳重な安全対策がどの(比較的生活水準の高い家庭と思われる)家にもとられていました。

そして、任国でのオリエンテーション。この国の厳しい現状を知りました。

想像以上に治安が悪く、拳銃がよく目につきます。
ちなみ、写真のオジサンが持ってるのは傘じゃなくて・・。
こんなんばっかっす。
気をつけなければ・・・。

でも、ドミニカはとても陽気な国です。
言葉のかけ合いをみんなとても楽しんでいます。
任国に来てからまだ3日ですが・・・楽しいです!
ただ、ドミニカのスペイン語はメチャメチャ早くて聞き取りにくい。。
そして、日本でいえば「方言」にあたるのでしょうか。クセがとてもあったり、ドミニカならではの言葉も。
でも、基本はスペイン語。
だからなんとかかじりついてます!!
そして、ちょっとしたことをすぐ笑いにもってきます。
やっぱラティーノ。
だから、もっと語学力アップしたいなぁ。

話はかわって、首都は高級車や日本車がとてもよく目につきます。
3月まで乗ってた私の愛車と同じ車も。。
ここは、ホントにドミニカなのか・・・。
なにはともあれ、しばらく私が住む街。
これから1か月、ホームスティで語学訓練が始まります。
どこまで語学が伸ばせるか、やれるだけやってみます☆
※忙しくて、あまり写真をとれず、ゴメンナサイ。。
落ち着いたらもっといい写真をアップしますね☆

2008年6月24日火曜日

異国の地







ついに出国。


23日11:45、ニューヨークへ向けて成田を発ちました。


他の協力隊の人たちも続々と出国。





「2年後に必ず笑顔で再会しよう」





お互いにこう言い合って、別れていきました。


私にとっては初めて・・・ではないけれど、これまでの人生で一番の長旅でしょう。


落ち着いて前日もあまり眠れませんでした。


しかし、飛行機の中で長時間座り続けていたためか、そんな緊張はほぐれてきました。


  長い。 長すぎる。。。やっぱ遠いなぁ~。


しばらくたって、不思議に気づく。




日本時間では夜なのに、朝日を見るという時差の不思議(当たり前なのですが私にとっては初体験)がとても新鮮。。。




やっぱ体験しないと本当にわかんないです。。




太平洋を越えて、北アメリカが見えてきたとき、アメリカの大地の広さに驚く。飛行機に揺られること13時間。ついにニューヨークに降り立ちました。




たくさんの人たち。みんな自分とは違う言語。


当たり前かもしれませんが、これもやはり私にとっては不思議な世界でした。




そして、思わず自分の知っている限りの語学力でアタック。





伝わる喜び☆





こういう気持ちをこれからも忘れずにいたいと思いました。






ホテルにチェックインして、眠気を振り切ってニューヨーク市外へ。





大きいです。何もかも。






ずっと遠い国だと思っていたのに、今こうしてこの場にいる。




うん。やっぱ不思議。






帰りはタクシーでホテルへ。


チップも初体験。




いろんな初体験の一日だった。




もう夜9:00だけど、日本は、今・・朝10:00かな。




明日はついにドミニカ共和国へ。


がんばろう。




ありがとうニューヨーク☆


なんか事前学習できたよ☆




こうやって、いろんな文化を学べることに感謝。




ではでは!!

2008年6月18日水曜日

久々の更新!!




訓練を終え、今九州に帰省中です。
来週にはドミニカ共和国へ行くと思うと気持ちはフワフワ。

そうこうしてるとブログやってたこと思い出して・・・

久々の日記。

気まぐれも甚だしいっすね。。。
これからはちゃんと更新しようと思います。


実家にいるとすごく落ち着きます。
そしていろんなこと考えちゃいます。
訓練所でお世話になった方々、私を応援してくださっている方々、そして家族に感謝する毎日です。

でも、みんなに心配をかけてるのがすごくわかった今日この頃。
せめてこのブログで近況報告することで安心・・・

・・・・・してください!!


話かわって・・・


訓練所でてから早一週間経とうとしています。
みんな元気かなぁ。

世界に散らばってくけど・・・

空は繋がってるから☆

勤めていた学校の子供たちは元気かなぁ。。

離れていても、いつもみんなのこと考えてるからね☆


よし。今日はここらで。

・・・あっ!!写真アップするからねー♪

2008年4月8日火曜日

初めてのブログです☆

只今、筑波大学にて研修中です。
このブログ作成が研修内容なんです♪

今、僕の周りには2ヵ月後に世界各国へ旅立っていく方ばかりが集まってます。
ちなみに、今右にいる方はニカラグアへ、左にいる方はセントビンセントへ派遣予定。

それぞれが、それぞれの志をもって集っているこの場にいれることに感謝。
2年後、ドミニカで何かをつかんで帰ってくることができるように、日々努力していきたい。